トタン屋根に雪止めを取り付けることは、冬の安全対策として重要です。
しかし、いつ、どのように取り付ければよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、トタン屋根への雪止め取り付けの最適なタイミングと方法、そして屋根の構造を支える垂木の役割について解説します。
□トタン屋根の雪止めのタイミングと取り付け方!
*新築時または既存屋根への後付けとしての取り付けタイミング
トタン屋根に雪止め金具を取り付けるタイミングは、新築時(先付け)と既存屋根への後付けの2つがあります。
どちらのタイミングで取り付けても雪止め効果に差はありませんが、適切な位置に取り付けることが重要です。
*雪止め金具の最適な取り付け位置
雪止め金具は、軒先から40〜80cm離れた部分に取り付けるのが適切です。
屋根の上部に取り付けると、雪止めより下に積もった雪が落下してしまいます。
また、外壁に支えられていない軒先部分への取り付けは、金具の重みで軒先が変形する恐れがあるため避けましょう。
*太陽光パネルが関係する場合の注意点
太陽光パネルを設置予定の方は、パネル設置時に工事会社に落雪対策についてよく相談してください。
パネル設置後に雪止めを取り付けるのは危険であり、設置状況によっては取り付けができない場合もあります。
太陽光パネルの真下に車や歩道がある場合、落雪による事故につながる恐れがあるため注意が必要です。
雪止め金具はホームセンターや通販で購入できますが、DIYには転落の危険性や屋根への悪影響などのデメリットがあります。
屋根の上での作業は慣れている職人でも危険を伴うため、素人が行うのは避けましょう。
安全かつ確実な取り付けのためには、屋根会社への依頼をおすすめします。
□トタン屋根の補強に役立つ垂木の構造と役割
トタン屋根の補強に役立つ垂木の構造と役割について、3つのポイントを確認しましょう。
1:垂木の配置と取り付け方法
垂木は、屋根材、防水紙、野地板の下にある屋根の構造材です。
棟木から母屋(もや)に向かって斜めに取り付けられ、一般的に455mm間隔で並べられます。
垂木は、ひねり金物や特殊な金具を使用して母屋にしっかりと固定されます。
2:垂木が屋根の強度に与える影響
垂木と母屋が「井形」に組まれることで、建物全体の強度が高められます。
さらに、垂木の上に野地板を固定することで強度がさらに上がります。
柱や梁だけでなく、垂木を含む屋根の構造も建物の強度に深く関わっているのです。
3:垂木が屋根材の取り付けや耐久性に与える影響
垂木の上に野地板を貼ることで、屋根材の施工がしやすくなります。
また、垂木と野地板のおかげで、強風にさらされる屋根を安定させられます。
垂木の縦幅と横幅は、屋根材の種類と軒の長さによって変わります。
軽量の屋根材で軒の出が短い場合は、垂木の断面積を小さくできます。
□まとめ
トタン屋根に雪止めを取り付けるタイミングは、新築時か既存屋根への後付けがあります。
適切な位置への取り付けと、太陽光パネルとの関係に注意が必要です。
また、垂木は屋根の構造を支え、強度を高める重要な役割を担っています。
垂木の配置と取り付け方法、屋根材や軒の長さによる垂木の断面積の違いを理解することで、屋根の補強につなげましょう。