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"住まいの健康診断"のブログ

  • 屋根の張替え工事とは?特徴やメリット・デメリットをご紹介

    2024/01/12

    屋根のリフォームを行う場合はたいてい、張り替えるか、あるいは既存の屋根の上から新しい屋根を被せるかのどちらかの方法になります。
    どちらの方法にもそれぞれメリット・デメリットがあるため、どちらが良いと一概にいえるものではありません。
    そこで今回は、屋根を全面的に張り替える方法について、その特徴やメリットやデメリットをご紹介します。
    屋根のリフォームをお考えの方は、ぜひご覧ください。

     

    □屋根の張替え工事とは?

    屋根の張替え工事とは、一言で言えば、現存する屋根を完全に取り除き、新たに屋根全体をリフォームする作業です。
    この工事では、屋根の表面のみならず、下地もすべて新品に交換することが特徴です。
    しかし、建物の形状や状態に応じては、必要な部分だけを交換する「部分張替え」が適切な場合もあります。
    部分張替えは、特定の範囲が損傷した場合に限定して行われ、全面的な張替えよりもコストと時間を節約できます。

     

    1:全面張替えと部分張替えの特徴

    全面張替えは、屋根の下地を含めてすべて新しくすることで、屋根全体の耐久性と機能性を高めます。
    一方、部分張替えは、損傷の大きい部分のみを集中的に修復し、全体のコストを抑える選択肢となります。

     

    2:部分修理との違い

    部分修理は、たとえば瓦1枚の交換や小規模なヒビ割れの補修のように、比較的限定的な修復に焦点を当てる手法です。
    これに対して、張替え工事はより広範囲な修理を伴い、屋根の寿命延長に大きく寄与します。

     

    3:カバー工法との比較

    カバー工法は、既存の屋根材の上に新しい材料を重ねる工法で、解体作業が不要なため、コストを抑えながら工期を短縮できる利点があります。
    しかし、重ね葺きにより屋根の重量が増加し、耐震性に影響を与えるリスクもあります。
    特に、屋根や下地の損傷が激しい場合、カバー工法では対応できないこともあるため、各家庭の状況に合わせた方法選択が必要です。

     

    □屋根張替えのメリットとデメリット

    *メリット

    張替え工事により、屋根の下地の状態を詳細に確認でき、見落としがちな問題点を発見しやすくなります。
    例えば、内部の防水シートが劣化している場合、その部分のみを修理できます。

    また、屋根全体のリフォームを行うことで、雨漏りのリスクを大幅に低減できます。
    これにより、自然災害からの保護が強化されるという大きな利点があります。
    他には、特に重い瓦屋根から軽量の屋根材(例えばスレートやガルバリウム、軽量瓦など)への張替えを行う場合、建物全体の重量が軽減され、耐震性が向上するというメリットもあります。

     

    *デメリット

    全面張替えの場合、既存の屋根材を取り除くための撤去費用や、新しい材料の購入、下地の補修費用が発生します。
    また、張替え工事は、施工中に家の一部が使えなくなるなど、日常生活に一時的な影響を及ぼすことがあります。

    ただし、雨漏りの問題が生じた場合、重ね葺きや部分補修で対応すると一時的にはコストが抑えられますが、全面張替えに比べて将来的に他の劣化箇所が見つかるリスクがあります。
    長期的な視点で考えると、劣化が目立ち始めた段階で全面張替えを行う方が、結果的には効率的かつ経済的な選択となることも多いです。

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    □まとめ

    今回は、屋根の張替え工事のメリット・デメリットや特徴についてご紹介しました。
    屋根の張替え工事は、家を守るための重要な決断です。
    全面張替えと部分張替え、それぞれの方法にはメリットとデメリットがあります。
    自宅の状態や予算を考慮し、最適な方法を選択することが重要です。
    今回の内容が、皆さんの家を守るための選択をサポートする一助となれば幸いです。

  • 屋根のカバー工法とは?屋根リフォームをお考えの方必見です!

    2024/01/08

    屋根をリフォームする方法としては複数の方法がありますが、その中の1つに、「屋根カバー工法」というものがあります。
    屋根カバー工法には、他の工法にはないメリットとデメリットがあるため、実際にリフォーム方法を選択する際にはそうした特徴をよく理解しておくことが非常に重要です。
    そこで今回は、屋根カバー工法の特徴を知るための基本的な情報をご紹介します。
    屋根リフォームをお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

     

    □屋根リフォームのカバー工法とは?

    屋根カバー工法は、劣化した屋根材の上に新しい屋根を重ねるリフォーム方法で、近年のリフォーム市場で注目されています。
    この方法の最大の特長は、古い屋根を撤去せずに済むことです。
    これにより、大幅なコスト削減と工事期間の短縮が可能になります。

    一般的には、軽量の金属屋根材、例えばガルバリウム鋼板やエスジーエル鋼板をコロニアル屋根の上に重ねて施工します。
    この方法は、屋根の葺き替えに比べて迅速かつ経済的であり、住宅の外観を一新する効果も期待できます。

    ただし、カバー工法は万能ではなく、一部の屋根では適用できません。
    特に、瓦屋根の場合、その波打つ形状がカバー工法の障害となります。
    また、劣化が激しいコロニアル屋根や古いトタン屋根は、屋根下地の損傷が原因でカバー工法が不適切な場合があります。
    さらに、雨漏りが発生している屋根は、屋根下地がすでに傷んでいる可能性が高いため、カバー工法は避けるべきでしょう。

     

    □カバー工法のメリット・デメリット

    *メリット

    1:断熱性・遮音性・防水性の向上

    新しい屋根材には断熱材が取り付けられることが多く、また既存の屋根と新しい屋根材との間に空気の層ができるため、断熱性能が向上します。
    これは特に夏場の屋根裏部屋の暑さ軽減に有効です。
    また、新しい屋根材の下にルーフィングを設置することで防水性が高まり、雨漏りを効果的に防げます。
    屋根の二重構造は雨音を和らげる効果もあり、静かな室内環境を実現します。

     

    2:リフォーム費用の削減

    撤去作業や廃材処分が不要なため、屋根のカバー工法は葺き替え工事と比較して低コストで行えます。
    また、金属屋根材は耐久性に優れ、長期間にわたるメンテナンス費用も削減できます。

     

    *デメリット

    1:耐震性への影響

    新しい屋根材の重量により、建物の耐震性に影響を与える可能性が懸念されます。
    しかし、金属屋根材は非常に軽量で、建物の耐震性能に与える影響はごくわずかです。
    実際に、新しい屋根材の重量は多くの場合、積雪を考慮した建築基準に適合しています。
    重さが気になる方は、実物のサンプルを手に取ってみることをお勧めします。

     

    2:瓦屋根への非適用

    前述の通り、瓦屋根にはこの工法が適用できません。
    これは、瓦屋根が重量があるためであり、屋根カバー工法では、軽量の金属屋根材を使用することが前提です。
    もし瓦屋根をリフォームする場合は、葺き替え工事を行う必要があります。

     

    3:内部補修が必要な屋根

    既存の屋根が損傷している場合、単に新しい屋根材を重ねるだけでは問題を解決できません。
    屋根下地の補修や張り替えが必要になることがあります。
    屋根の状態を事前に詳しく調査し、適切な工法を選ぶことが重要です。

     

    □まとめ

    屋根カバー工法は、効率的なリフォーム方法として多くの方に選ばれています。
    そのコスト削減、施工期間の短縮、断熱・遮音・防水性能の向上などのメリットがありますが、適用できる屋根のタイプや耐震性、既存の屋根の状態などの条件を考慮する必要があります。
    今回の内容が、屋根リフォームを検討している方にとって少しでも参考になれば幸いです。

  • 雨漏り箇所の見つけ方とは?応急処置の方法をご紹介!

    2024/01/05

    自宅のメンテナンスに関心を持つDIY初心者や家主にとって、雨漏りは避けられない課題です。
    この記事では、目視による雨漏り箇所の見つけ方と、発見した際の基本的な応急処置方法についてご紹介します。
    これにより、読者は自宅のメンテナンスにおいて一歩進んだ対応が可能になるでしょう。

     

    □雨漏り箇所の見つけ方

    *目視調査の基本

    雨漏り箇所を見つける最も手軽な方法は、目視による調査です。
    基本的には、孔開きやヒビ割れを探すこと、そして他の部分と異なる箇所を見つけ出すことが重要です。
    高所での作業は危険を伴うため、屋根や高い場所のチェックは写真撮影を活用し、安全な地上で拡大して確認する方法がおすすめです。

     

    *チェックポイントの詳細

    雨漏りの可能性がある箇所は主に、屋根、壁、窓・サッシ、雨樋です。
    屋根では、材のズレやヒビ割れ、棟板金の浮きなどを確認します。
    壁では、変形やヒビ割れ、シーリングの劣化に注意が必要です。
    窓・サッシでは、シーリングの劣化やパッキンの状態をチェックし、雨樋では破損や詰まりを確認します。
    これらのポイントを丁寧に調べることで、雨漏りの原因を見つけやすくなるでしょう。

     

    *安全な調査方法

    安全に調査をするためには、高所での作業を避け、地上からの観察や写真撮影を活用することが重要です。
    特に、屋根や高い窓の調査では、落下のリスクを避けるためにも、はしごや屋根への上昇は控えるべきです。
    距離がある場合は、写真を撮影し、拡大して確認することで、安全かつ効率的に調査を進められます。

     

    □発見した雨漏り箇所の応急処置方法

    1.防水テープによる補修

    雨漏り箇所を発見したら、防水テープを用いた応急処置が効果的で、ヒビ割れや小さな穴を簡単にふさげます。
    防水テープは、ヒビの大きさに合わせて切り、側面からずれないように貼り付けます。
    テープがしっかりとなじむように、圧をかけて貼り付けることが重要です。
    防水シートを用いる場合も、ヨレがないように注意しながら施工します。

     

    2.コーキング剤による補修

    外壁や窓周りのコーキングからの雨漏りには、コーキング剤を用いた応急処置が有効です。
    まず、補修箇所の周りにマスキングテープを貼り、プライマーを塗布し、その上からコーキング剤を注入し、ヘラでなじませていきます。
    このプロセスにより、隙間をしっかりと埋め、雨漏りを防げます。
    乾燥後にマスキングテープを剥がすことで、きれいな仕上がりを実現します。

     

    3.ビニールシートによる全体覆い

    屋根の雨漏り箇所が特定できない場合は、ビニールシートで屋根全体を覆う方法が効果的です。
    この方法では、屋根の頂点や端に土のうを置くことで、風でシートが飛ばされるのを防ぎます。
    屋根上での作業は危険を伴うため、安全装備を整え、風のない日に行うことが重要です。

     

    □まとめ

    この記事では、DIY初心者や家主が自宅で雨漏りの原因箇所を見つけ、応急処置をする方法を紹介しました。
    雨漏り箇所の応急処置方法として、防水テープ、コーキング剤、ビニールシートを用いた方法を説明しました。
    これらの知識を活用することで、自宅のメンテナンスにおいて、より効果的な対応が可能になるでしょう。
    安全に注意しながら、自宅のメンテナンスに挑戦してみてください。

  • 新春初売り!屋根リフォーム

    2024/01/04
    新年明けましておめでとうございます。 新春初売りのご案内です。 6日・7日・8日にショールームにご来場のお客様にご来場特典をご用意しました。屋根リフォーム専門店ですので知識や技術力には自信があります。また、ショールームでは、各種メーカーの屋根を展示しており、初めての方にも模型で構造が理解しやすくしています。初めてだとカバー工法って何?とかガルバリウム鋼板?等々疑問があると思います。是非その疑問を解消しに来て下さい。社員一同おまちしております。  代表青木
  • 板金屋根の下地ってどんなの?種類や劣化の見極め方を紹介!

    2024/01/01

    家を所有している方にとって、屋根のメンテナンスは重要な課題です。
    特に棟板金の下地知識は、屋根の健全性を保つ上で欠かせません。
    本記事では、棟板金の下地材の選び方や劣化のサインをご紹介し、屋根メンテナンスをサポートします。

     

    □板金屋根の下地材の基本と種類

    1:木板の下地

    昔ながらの木板は、日本の家屋で一般的に用いられてきました。
    その主な材料は杉で、加工しやすく、軽量なのが特徴ですが、水分に弱く、雨にさらされると腐食しやすい欠点もあります。
    棟板金の下地が腐食するとさまざまな問題が生じるため、現代ではあまり使われていません。

     

    2:樹脂製の下地

    近年人気の樹脂製下地は木板の欠点を克服しており、水分を吸収しにくく、腐食のリスクが低いため、棟板金の寿命を延ばしています。

    しかし、施工時の注意が必要で、ビスや釘の位置を誤ると割れるリスクがあります。

     

    3:ガルバリウム鋼板の下地

    ガルバリウム鋼板は耐久性が高く、長期間のメンテナンスフリーを実現できます。

    しかし、風の影響で徐々にビス穴が広がり、抜ける可能性があるため注意が必要です。

     

    □板金屋根の劣化サイン

    1:釘の浮き

    屋根修繕のプロから見ると、釘の浮きは劣化の最も初期的な警告サインです。
    太陽の強烈な熱により棟板金は昼間に膨張し、夜になると冷えて収縮するため、この温度変化が釘の浮きにつながります。
    さらに、釘が錆びることや貫板自体の腐食もこの問題を引き起こす原因となります。
    劣化した釘が見られたら、すぐに対策を講じることが重要です。

     

    2:棟板金の浮きや剥がれ

    釘の浮きが進行し、複数の釘が効果を失うと、棟板金自体が貫板から浮き上がり、最終的には剥がれてしまう恐れがあります。
    こうなると、棟板金の交換だけでなく、貫板そのものの交換も必要になる可能性が高くなります。
    棟板金の浮きや剥がれは、屋根の構造に深刻なダメージを与えかねないため、早期発見と迅速な対応が求められます。

     

    3:棟板金の飛散

    特に注意すべきは、釘が抜けた状態で放置されている棟板金の飛散リスクです。
    強風や台風が発生した際に固定されていない棟板金が飛び、周囲の人や物に危害を及ぼす可能性があります。
    このような事態は重大な安全上のリスクを伴うため、釘の浮きや棟板金の浮きが見られた際には速やかな対処が不可欠です。
    棟板金の飛散は単に見栄えの問題だけでなく、雨漏りの原因となり、家全体の健全性に影響を与えるため、早急に専門家のアドバイスを求めることをおすすめします。

     

    □まとめ

    棟板金の下地材としては木板、樹脂製、ガルバリウム鋼板が主流ですが、それぞれにメリットと注意点があります。
    また、劣化のサインには釘の浮き、棟板金の浮きや剥がれ、飛散があり、早めの対応が重要です。
    この知識を活かして、屋根メンテナンスを行ってみてください。