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セメント瓦の屋根はどうすべき?特徴・選び方・メンテナンスを徹底解説!

2024/11/02

セメント瓦は、耐火性やデザイン性に優れ、1970〜80年代の高度経済成長期には広く普及した屋根材です。
セメントと砂を主原料として作られ、耐用年数は約30〜40年と長いのが特徴です。
しかし、セメント瓦の生産は現在減少傾向にあり、メンテナンスが必要になる場合があります。
今回は、セメント瓦の特徴と他の屋根材との違い、そしてメンテナンス方法について詳しく見ていきます。

□セメント瓦と他の屋根材との違い

セメント瓦はセメントを主成分とした屋根材で、重量感があり、風によるズレが少ないという特徴があります。
特に台風の多い地域で好まれていましたが、近年では他の屋根材の台頭により、その使用は減少しています。
他の主要な屋根材との違いを以下で確認しましょう。

1:日本瓦(粘土瓦)との違い

セメント瓦と日本瓦の主な違いは、素材にあります。
セメント瓦はセメントと砂を使用していますが、日本瓦は粘土を主成分としています。
そのため、日本瓦の方が耐用年数が長く、50〜100年持つと言われています。
また、日本瓦は塗装メンテナンスの必要がない点もメリットです。

2:陶器瓦との違い

陶器瓦も粘土を素材としていますが、表面が釉薬(ガラス質)で覆われており、ツルツルとした質感が特徴です。
一方、セメント瓦は表面が滑らかですが、陶器瓦ほどの耐水性はありません。

3:スレートとの違い

スレートもセメントを主成分としていますが、繊維が含まれているため、厚さが6mm程度と薄く、セメント瓦より軽量です。
厚みの違いで見分けることができ、1cm以上の厚みがあるものがセメント瓦です。

□セメント瓦のメンテナンス方法

セメント瓦は耐用年数が30〜40年と比較的長いですが、定期的なメンテナンスが必要です。
特に水を吸収しやすいため、塗装の剥がれやひび割れが発生しやすく、放置すると劣化が進行します。
ここでは、メンテナンスの具体的な方法について説明します。

1:部分的な修理

セメント瓦が割れたり欠けたりした場合、その部分のみを修理する方法があります。
ただし、現在セメント瓦はほとんど生産されていないため、同じ種類の瓦を見つけることは難しく、粘着テープやシーリングを使った応急処置が一般的です。

2:塗装工事

屋根の色あせや苔、カビなどの劣化が見られる際には、塗装工事が有効です。
塗装により防水性を高め、屋根の美観を維持することができます。
ただし、劣化が進んでいる場合は塗装だけでは不十分なこともあり、葺き替えを検討する必要があります。

3:葺き替え工事

セメント瓦の耐用年数が過ぎたり、劣化が激しい場合は、屋根全体を葺き替えることが推奨されます。
近年では、ガルバリウム鋼板やスレートなど、メンテナンス性や費用面で優れた材料が普及しており、葺き替え時にはこれらの新しい屋根材が選ばれることが一般的です。

□まとめ

セメント瓦は、デザイン性や耐火性に優れた屋根材として、かつて広く使用されましたが、近年は他の屋根材に取って代わられ、その生産量も減少しています。
セメント瓦を使用している場合は、定期的なメンテナンスが重要であり、部分修理や塗装工事で対応できる場合もあれば、葺き替えが必要なこともあります。
適切なメンテナンスを行うことで、セメント瓦の寿命を延ばし、安全で美しい屋根を保つことができます。