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コロニアル屋根とはどんな屋根?カバー工法との相性は?

2024/02/28

住宅の屋根を選ぶ際、コストと安全性は重要な判断基準です。
コロニアル屋根は、これらの要素を兼ね備えた選択肢として多くの家主に注目されています。
今回は、コロニアル屋根の基本的な特徴から、アスベスト問題に至るまで解説し、家主が屋根材選びにおいて賢い決断を下せるようサポートします。

□コロニアル屋根はどんな屋根?

コロニアル屋根は、主に戸建て住宅に使用されるスレート屋根材の一種です。
この屋根材は、その軽量性と耐震性の高さで知られ、日本の地震多発地域に適しています。
1995年の阪神淡路大震災をきっかけに普及したコロニアル屋根は、セメントと繊維質を混ぜて板状にしたスレート材で構成されています。
耐用年数は20~25年とされ、比較的リーズナブルな価格で施工業者も多いため、採用実績が豊富です。

1:コロニアル屋根のメリット

コロニアル屋根の主なメリットは、その価格の手頃さ、軽量であるための耐震性の高さ、そして施工の容易さです。
これらの特性は、特に地震のリスクが高い地域やコストパフォーマンスを重視する家主にとって魅力的です。

2:デメリットとアスベスト問題

一方で、コロニアル屋根は耐久性の面で劣ることがあり、ひび割れや劣化が進行しやすいです。
また、2004年以前に製造されたコロニアル屋根には、人体に有害なアスベストが含まれている可能性があります。
現在はアスベストを含まないノンアスベストのコロニアル屋根が主流ですが、古い屋根の撤去や交換時には専門の業者による適切な処理が必要です。

□コロニアル屋根のアスベスト問題とカバー工法との相性

過去にアスベストが含まれていたコロニアル屋根の問題は、現在でも注意を要する課題です。
アスベストは人体に害を及ぼす可能性があり、2004年以前に製造されたコロニアル屋根材にはこの物質が含まれていた可能性があります。
そのため、築年数が古い建物の屋根材を取り扱う際には、アスベストの有無を確認することが重要です。

1:アスベスト含有屋根の判断

アスベスト含有の判断は、製造年や商品名の確認により行われます。
しかし、外観だけでは判断が難しいため、心配な場合は専門業者による調査が必要です。
アスベストが含まれている場合、その撤去や処分には特別な注意と手順が要求され、通常の屋根材よりもコストがかかることがあります。

2:カバー工法の利点

アスベストを含むコロニアル屋根の場合、屋根カバー工法が有効な選択肢となります。
この工法では、既存の屋根をそのままに新しい屋根材を上から被せるため、撤去や処分にかかるコストを抑えられます。
また、アスベストが含まれる屋根材をそのままにしても、飛散の心配がないため、人体への影響はほとんどありません。

□まとめ

コロニアル屋根は、その軽量性、耐震性、手頃な価格で多くの家主に選ばれていますが、アスベスト問題には注意が必要です。
特に古い建物の場合は、専門業者によるアスベストの有無の確認や、適切な撤去・処分方法の選択が重要です。
カバー工法を含め、コロニアル屋根のメンテナンスやリノベーションに際しては、専門家の意見を参考にしながら、安全でコスト効率の良い選択をすることが望まれます。