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"住まいの健康診断"のブログ

  • 雨どいが壊れたらどうすれば良い?修理について解説します

    2024/01/28

    雨どいの故障は、屋根や外壁の不具合に比べると小さな問題かもしれませんが、だからといって放置しておくと、後々の大きな問題につながりかねません。
    雨どいは思った以上に重要な役割を担っているのです。
    そこで今回は、雨どいが壊れる原因と、修理の重要性について解説します。
    今現在雨どいが壊れているという場合は早めの修理が必要になるため、今回ご紹介する内容を踏まえて、適切な対処を行いましょう。

     

    □雨どいが壊れる原因とは

    雨どいの故障には多様な原因が関わっています。
    特に以下の6つの要因が主な原因として挙げられます。

     

    1:詰まりやゴミ

    雨どいで最も一般的に見られる問題は、詰まりです。
    屋根からの雨水を集める集水器や、雨水を下方に流す竪樋で特に発生しやすいです。
    円筒形の構造がゴミが入り込むことを容易にしており、特に近隣に樹木がある場合、落ち葉が主な原因となります。

    また、鳥の巣や風で飛んできたゴミも詰まりを引き起こすことがあります。
    定期的な清掃と、水の流れを確認するためのバケツでの水流しテストが重要です。

     

    2:経年劣化

    雨どいの寿命は20年から25年ですが、これを過ぎると雨漏りや破損のリスクが高まります。
    経年劣化は避けられないため、定期的な点検と必要に応じての全面交換が必要です。
    自分での修理は難しく、専門のリフォーム会社に交換工事を依頼するのが安全です。

     

    3:風雪被害

    突風や積雪は、特に2階部分の雨どいに被害をもたらしやすいです。
    風雪による損傷は早急な対処が必要で、場合によっては会社による交換が必要になります。
    また、火災保険が適用されるケースもあるため、保険の有無を確認し、修理会社に相談することが推奨されます。

     

    4:傾斜が正常でない

    正しい傾斜がつけられていない雨どいは、雨水の流れが悪く、漏れや詰まりの原因になります。
    この問題は多くの場合、支持金具のゆがみによるものです。
    金具は金属でできているため、力を加えることで自分でも直せますが、適切な力加減が難しいため、プロに任せるのが無難です。

     

    5:支持金具の外れ

    雨どいを支える金具が緩んだり外れたりすると、構造全体が不安定になります。
    この状態が長期間続くと、雨どい全体の交換が必要になることがあります。
    金具の取り付け工事だけでなく、全体の交換が必要になるケースも多いです。

     

    6:継ぎ手の隙間

    雨どいの継ぎ手に隙間や外れがある場合、接着剤を使った応急処置が可能ですが、長期的な解決には専門の修理が必要です。
    接着剤を使用する前に、雨どいと継ぎ手をきれいに掃除することが密着に必須です。

     

    □雨どいの修理が必要な理由

    雨どいの適切な修理とメンテナンスを怠ると、家全体に多大な影響を与えます。

     

    *基礎の劣化・シロアリの発生

    雨どいが機能しないと、家の周囲に水溜りができ、基礎部分の湿気が増し、カビやコケの発生を促進します。
    これが基礎の劣化を招き、湿地帯を好むシロアリの発生を促します。
    シロアリは基礎に使われる木部を侵食し、シロアリ駆除や侵食された部分の補修に無駄な費用がかかってしまいます。

     

    *外壁からの雨漏り

    雨どいが機能しないと、屋根に落ちた雨水が軒先を伝って外壁に流れ、外壁の劣化を早めます。
    長時間雨水にさらされると、コケやカビ、クラック(ひび割れ)が発生し、屋根裏や外壁内部に雨水が浸入する原因になります。

     

    *騒音問題

    効果的な雨どいがない場合、雨音が建物に直接響き、騒音の原因となります。
    特に住宅地では、この問題が顕著になることがあり、隣接する建物にも影響を及ぼすことがあります。

     

    □まとめ

    今回は、雨どいが壊れる主な原因と、修理を怠ることによるリスクをについてお伝えしました。
    雨どいは、家の健康を守る上で重要な役割を果たします。
    定期的なメンテナンスと、必要に応じた修理が、長期的に家を守るための鍵となります。
    雨どいが故障した場合は、早めに修理のプロに依頼しましょう。

  • 陸屋根は雨漏りリスクが高い?陸屋根の特徴について解説します

    2024/01/24

    住まいの屋根というと、どのような形を想像するでしょうか。
    多くの方が三角形の屋根を想像するかもしれません。
    しかし、屋根の形は住宅ごとに違い、なかなかみられない形状の屋根も、数としてはたくさん存在します。
    今回は、そうした、少し珍しい屋根である「陸屋根」の特徴や雨漏りリスクについて解説します。
    現在陸屋根の家にお住まいの方は特に、雨漏りリスクについて理解しておく必要があるため、ぜひご覧ください。

     

    □陸屋根とはどんな屋根?

    陸屋根、またはフラット屋根とも呼ばれるこの屋根タイプは、直線的で平坦な特徴を持ち、多くの現代建築に採用されています。
    そのシンプルながらも機能的なデザインは、建物の美学を高めると同時に、実用性も兼ね備えています。
    陸屋根の主なメリットとしては、以下が挙げられます。

     

    *多様な用途での活用

    最大の魅力は、屋上空間を多目的に活用できる点にあります。
    例えば、屋上庭園や家庭菜園、さらにはリラクゼーションスペースとしての利用が可能です。
    また、環境配慮の一環として、太陽光発電パネルの設置も選択肢の1つです。

     

    *メンテナンスの利便性

    勾配がないため、清掃や補修が比較的容易です。
    これは時間とコストの節約にもつながります。
    定期的な点検やメンテナンスが、屋根の寿命を延ばし、長期的なコスト削減にも寄与します。

     

    *スペース利用の最適化

    天井高を最大限に活用できるため、室内空間が広く、開放的に感じられます。
    特に都市部の限られたスペースでの建築において、この利点は大きなメリットとなります。

     

    □陸屋根で雨漏りが起こる原因

    陸屋根の持つ特性上、雨漏りは避けて通れない問題の1つです。
    その原因として主に挙げられるのは以下の4点です。

     

    1:排水不良による詰まり

    陸屋根の排水システムは、ゴミや落ち葉により容易に詰まりがちです。
    これが放置されると、水が溜まりやすくなり、結果として雨漏りのリスクを高めます。

     

    2:外部からのダメージ

    飛来物による直接的な損傷や、野鳥による破損などが原因で、防水層が破れることがあります。
    これにより、水が屋根の下地に浸透し、建物内部への雨漏りにつながるのです。

     

    3:経年による材質の劣化

    時間の経過と共に、防水層やその他の部材の劣化が進行します。
    これが原因で、防水性が低下し、雨漏りのリスクが高まることがあります。

     

    4:施工上の問題

    陸屋根の施工過程における不備も、雨漏りの一因です。
    例えば、適切な傾斜が設けられていない、防水材の不適切な施工などが、将来的な雨漏りのリスクを高める要因となり得ます。

     

    □まとめ

    今回は、陸屋根の特徴や雨漏りリスクについて解説しました。
    陸屋根は、その使い勝手の良さやメンテナンスの容易さから、多くの住宅やビルで採用されています。
    しかし、雨漏りのリスクなどのデメリットも理解し、適切な対策と定期的なメンテナンスが必要です。
    今回の内容が、みなさまの陸屋根に関する理解を深める助けとなれば幸いです。

  • 屋根の部分修理はできる?部分修理をするべきパターンや注意点について解説します

    2024/01/20

    長く同じ家に住んでいると、どこかのタイミングで屋根の修理が必要になります。
    屋根の修理というとさまざまな方法が挙げられますが、新築からそれほど長い年月が経過していない場合は、部分修理で済む場合が多いでしょう。
    そこで今回は、屋根の部分修理がおすすめのケースと、修理を成功させるための注意点をご紹介します。
    住まいを長持ちさせるためにも、ぜひ参考にしてみてください。

     

    □屋根の部分修理はどんな人におすすめ?

    *費用対効果を重視する方

    屋根の部分修理は費用対効果に優れています。
    特に全面的な修理に比べ、費用を大幅に抑えられます。
    部分修理の場合、1万円から40万円程度で済むことが一般的で、大きな経済的負担を避けたい家主にとって理想的な方法です。
    劣化部分のみを修理するため、全体を新しくするよりもコストを大幅に節約できるのです。

     

    *速やかな修理を求める家主

    修理工事の期間を短縮したい場合にも、屋根の部分修理が適しています。
    特に小規模な補修では、作業が1日で終わることも珍しくありません。
    この迅速さは、家主にとって大きなメリットです。
    長期間の工事による日常生活の妨げを避け、また、近隣住民への影響も最小限に抑えられます。

     

    *屋根の特定の問題に対処したい家主

    屋根部分修理は、特定の問題点にピンポイントで対応できます。
    例えば、ひび割れや瓦の破損など、特定の部位のみに問題がある場合、部分修理によって迅速かつ効率的に解決できます。
    雨漏りを防ぐためには、早期にこれらの問題を修理することが重要です。
    部分的な劣化がある場合、全面的な修理よりも部分修理が適切な選択となるでしょう。

     

    □屋根修理の際に気をつけたい注意点

    1:専門会社への依頼が不可欠

    屋根の修理は、その専門性からDIYでは推奨されません。
    誤った修理方法を採用すると、屋根の状態をさらに悪化させるリスクがあるのです。
    例えば、正常な部分を誤って損傷させることで、雨漏りなど新たな問題を引き起こす可能性があります。
    そのため、安全かつ確実な修理を実現するためには、経験豊富な専門会社に依頼することが重要です。

     

    2:修理内容に応じた会社選びを

    屋根修理は、その内容や部位によって適切な会社が異なります。
    例えば、雨漏りの問題には防水専門の会社、屋根塗装には塗装会社、棟板金の補修には板金会社が適しています。
    また、屋根の構造部分の修理には大工会社の技術が必要です。
    多くの会社が存在する中で、修理内容に最も適した専門会社を選ぶことが、質の高い修理に繋がります。

     

    3:悪徳会社の見分け方

    屋根修理の際には、悪徳会社に注意することが重要です。
    高額な費用を請求する会社や手抜き工事を行う会社は避ける必要があります。
    悪徳会社を見分けるためには、訪問営業を行う会社には警戒し、屋根修理の施工実績が豊富な信頼できる会社を選ぶことが効果的です。
    適切な会社選びを行うことで、無駄な費用を支払うことなく、適切な修理を実現できるでしょう。

     

    □まとめ

    屋根の部分修理は、費用や工期、特定の問題への対処に優れた選択肢です。
    特に経済的な面や迅速な対応が求められる場合には最適な方法といえるでしょう。
    一方で、修理を行う際には適切な会社選びが不可欠です。
    DIYではなく、専門性に基づいて会社を選び、悪徳会社には十分に注意を払いましょう。
    これらのポイントを押さえれば、屋根の問題を安心して解決できますよ。

  • 外壁の部分補修の方法は?プロに依頼するのがおすすめです!

    2024/01/16

    外壁は常に日光や風雨に晒されているため、時間の経過とともに必ず劣化が進行してしまいます。
    そのため、外壁を良い状態に保つためには、定期的なメンテナンスや修理が重要となります。
    修理と言うと大規模な工事を想像されるかもしれませんが、部分的な補修で済むケースも多いです。

    そこで今回は、外壁の部分補修の方法についてご紹介します。
    綺麗な外観を保つためにも、ぜひ参考にしてみてください。

     

    □外壁の部分補修をDIYで行う方法

    DIYでの外壁補修は、正しい知識と準備が必要です。
    特に、安全に作業できる範囲を知ることは、成功への第一歩といえるでしょう。

     

    *補修対象となるヘアクラックの判断

    外壁のヘアクラックは、その幅によってDIYの可否が決まります。
    0.3mm以下の細かいひび割れであれば、自力での補修が可能です。
    しかし、1mmを超えるひび割れや、高所での作業が伴う場合は、補修のクオリティや安全面の問題から、専門会社に依頼する必要があります。

     

    *補修前の準備

    どんな材質の外壁であっても、補修箇所の周囲を水洗いして汚れを落とし、完全に乾燥させることが重要です。
    また、中性洗剤を使用し、ひび割れの内部や周囲を丁寧に清掃することも重要です。
    乾燥させることで、補修材の密着性を高められます。

     

    *セメント粉による補修手順

    セメント粉を用いた補修は、モルタルやコンクリートの外壁に適しています。
    主に補修スティックとスプレータイプのセメント粉がありますが、補修範囲の広さによって適切なタイプを選びましょう。
    スティックタイプは小規模なひび割れに、スプレータイプは広範囲の補修に適しています。
    補修前には水湿しを行い、セメント粉が硬化しないように注意しましょう。
    塗り込み後は、乾燥時間を守り、余分な部分を取り除きます。

     

    □専門会社に依頼すべき?外壁補修の判断基準

    外壁補修のDIYには限界があります。
    大規模な補修や特殊な環境での作業は、プロの技術と知識が必要です。

    特に大きな補修範囲や高所での作業、専門的な技術を要するケースでは、専門会社に依頼することが賢明です。
    これにより、安全性の確保と高品質な仕上がりが期待できます。

    また、自宅近くの会社を選ぶことは、万が一のフォローアップやメンテナンスの際に便利です。
    さらに、会社の評判や実績を確認することも重要です。
    インターネット上の口コミや比較サイトを利用し、信頼できる会社を見極めましょう。
    自宅の補修計画を事前に練り、会社に最適な提案をしてもらうことで、満足のいく結果につながります。

     

    □まとめ

    今回は、外壁の部分補修の方法や専門会社に依頼する必要性について解説しました。
    DIYでの外壁補修は、小規模な補修に限定して行うことが安全です。
    外壁の補修は専門性が求められる作業であるため、大規模な補修や特殊な条件下での作業は、専門会社に依頼することが基本です。
    自分の家を大切にする心と安全な作業方法で、より良い住環境を実現しましょう。

  • 屋根の張替え工事とは?特徴やメリット・デメリットをご紹介

    2024/01/12

    屋根のリフォームを行う場合はたいてい、張り替えるか、あるいは既存の屋根の上から新しい屋根を被せるかのどちらかの方法になります。
    どちらの方法にもそれぞれメリット・デメリットがあるため、どちらが良いと一概にいえるものではありません。
    そこで今回は、屋根を全面的に張り替える方法について、その特徴やメリットやデメリットをご紹介します。
    屋根のリフォームをお考えの方は、ぜひご覧ください。

     

    □屋根の張替え工事とは?

    屋根の張替え工事とは、一言で言えば、現存する屋根を完全に取り除き、新たに屋根全体をリフォームする作業です。
    この工事では、屋根の表面のみならず、下地もすべて新品に交換することが特徴です。
    しかし、建物の形状や状態に応じては、必要な部分だけを交換する「部分張替え」が適切な場合もあります。
    部分張替えは、特定の範囲が損傷した場合に限定して行われ、全面的な張替えよりもコストと時間を節約できます。

     

    1:全面張替えと部分張替えの特徴

    全面張替えは、屋根の下地を含めてすべて新しくすることで、屋根全体の耐久性と機能性を高めます。
    一方、部分張替えは、損傷の大きい部分のみを集中的に修復し、全体のコストを抑える選択肢となります。

     

    2:部分修理との違い

    部分修理は、たとえば瓦1枚の交換や小規模なヒビ割れの補修のように、比較的限定的な修復に焦点を当てる手法です。
    これに対して、張替え工事はより広範囲な修理を伴い、屋根の寿命延長に大きく寄与します。

     

    3:カバー工法との比較

    カバー工法は、既存の屋根材の上に新しい材料を重ねる工法で、解体作業が不要なため、コストを抑えながら工期を短縮できる利点があります。
    しかし、重ね葺きにより屋根の重量が増加し、耐震性に影響を与えるリスクもあります。
    特に、屋根や下地の損傷が激しい場合、カバー工法では対応できないこともあるため、各家庭の状況に合わせた方法選択が必要です。

     

    □屋根張替えのメリットとデメリット

    *メリット

    張替え工事により、屋根の下地の状態を詳細に確認でき、見落としがちな問題点を発見しやすくなります。
    例えば、内部の防水シートが劣化している場合、その部分のみを修理できます。

    また、屋根全体のリフォームを行うことで、雨漏りのリスクを大幅に低減できます。
    これにより、自然災害からの保護が強化されるという大きな利点があります。
    他には、特に重い瓦屋根から軽量の屋根材(例えばスレートやガルバリウム、軽量瓦など)への張替えを行う場合、建物全体の重量が軽減され、耐震性が向上するというメリットもあります。

     

    *デメリット

    全面張替えの場合、既存の屋根材を取り除くための撤去費用や、新しい材料の購入、下地の補修費用が発生します。
    また、張替え工事は、施工中に家の一部が使えなくなるなど、日常生活に一時的な影響を及ぼすことがあります。

    ただし、雨漏りの問題が生じた場合、重ね葺きや部分補修で対応すると一時的にはコストが抑えられますが、全面張替えに比べて将来的に他の劣化箇所が見つかるリスクがあります。
    長期的な視点で考えると、劣化が目立ち始めた段階で全面張替えを行う方が、結果的には効率的かつ経済的な選択となることも多いです。

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    □まとめ

    今回は、屋根の張替え工事のメリット・デメリットや特徴についてご紹介しました。
    屋根の張替え工事は、家を守るための重要な決断です。
    全面張替えと部分張替え、それぞれの方法にはメリットとデメリットがあります。
    自宅の状態や予算を考慮し、最適な方法を選択することが重要です。
    今回の内容が、皆さんの家を守るための選択をサポートする一助となれば幸いです。

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