雨どいの故障は、屋根や外壁の不具合に比べると小さな問題かもしれませんが、だからといって放置しておくと、後々の大きな問題につながりかねません。
雨どいは思った以上に重要な役割を担っているのです。
そこで今回は、雨どいが壊れる原因と、修理の重要性について解説します。
今現在雨どいが壊れているという場合は早めの修理が必要になるため、今回ご紹介する内容を踏まえて、適切な対処を行いましょう。
□雨どいが壊れる原因とは
雨どいの故障には多様な原因が関わっています。
特に以下の6つの要因が主な原因として挙げられます。
1:詰まりやゴミ
雨どいで最も一般的に見られる問題は、詰まりです。
屋根からの雨水を集める集水器や、雨水を下方に流す竪樋で特に発生しやすいです。
円筒形の構造がゴミが入り込むことを容易にしており、特に近隣に樹木がある場合、落ち葉が主な原因となります。
また、鳥の巣や風で飛んできたゴミも詰まりを引き起こすことがあります。
定期的な清掃と、水の流れを確認するためのバケツでの水流しテストが重要です。
2:経年劣化
雨どいの寿命は20年から25年ですが、これを過ぎると雨漏りや破損のリスクが高まります。
経年劣化は避けられないため、定期的な点検と必要に応じての全面交換が必要です。
自分での修理は難しく、専門のリフォーム会社に交換工事を依頼するのが安全です。
3:風雪被害
突風や積雪は、特に2階部分の雨どいに被害をもたらしやすいです。
風雪による損傷は早急な対処が必要で、場合によっては会社による交換が必要になります。
また、火災保険が適用されるケースもあるため、保険の有無を確認し、修理会社に相談することが推奨されます。
4:傾斜が正常でない
正しい傾斜がつけられていない雨どいは、雨水の流れが悪く、漏れや詰まりの原因になります。
この問題は多くの場合、支持金具のゆがみによるものです。
金具は金属でできているため、力を加えることで自分でも直せますが、適切な力加減が難しいため、プロに任せるのが無難です。
5:支持金具の外れ
雨どいを支える金具が緩んだり外れたりすると、構造全体が不安定になります。
この状態が長期間続くと、雨どい全体の交換が必要になることがあります。
金具の取り付け工事だけでなく、全体の交換が必要になるケースも多いです。
6:継ぎ手の隙間
雨どいの継ぎ手に隙間や外れがある場合、接着剤を使った応急処置が可能ですが、長期的な解決には専門の修理が必要です。
接着剤を使用する前に、雨どいと継ぎ手をきれいに掃除することが密着に必須です。
□雨どいの修理が必要な理由
雨どいの適切な修理とメンテナンスを怠ると、家全体に多大な影響を与えます。
*基礎の劣化・シロアリの発生
雨どいが機能しないと、家の周囲に水溜りができ、基礎部分の湿気が増し、カビやコケの発生を促進します。
これが基礎の劣化を招き、湿地帯を好むシロアリの発生を促します。
シロアリは基礎に使われる木部を侵食し、シロアリ駆除や侵食された部分の補修に無駄な費用がかかってしまいます。
*外壁からの雨漏り
雨どいが機能しないと、屋根に落ちた雨水が軒先を伝って外壁に流れ、外壁の劣化を早めます。
長時間雨水にさらされると、コケやカビ、クラック(ひび割れ)が発生し、屋根裏や外壁内部に雨水が浸入する原因になります。
*騒音問題
効果的な雨どいがない場合、雨音が建物に直接響き、騒音の原因となります。
特に住宅地では、この問題が顕著になることがあり、隣接する建物にも影響を及ぼすことがあります。
□まとめ
今回は、雨どいが壊れる主な原因と、修理を怠ることによるリスクをについてお伝えしました。
雨どいは、家の健康を守る上で重要な役割を果たします。
定期的なメンテナンスと、必要に応じた修理が、長期的に家を守るための鍵となります。
雨どいが故障した場合は、早めに修理のプロに依頼しましょう。